ウレタン防水
ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を直接塗る工法です。化学反応を起こして硬化し、ゴム状になります。
メリット
ウレタン防水は、他の防水工事よりも費用が安いです。安価であるから低機能ということはありません。また液体状なのでつなぎ目が存在せず、つなぎ目からの雨漏りリスクがなくなります。複雑な場所にも施工できます。既存の防水層の上に重ねて塗る施工方法のため、撤去の手間や廃材がなくてすみます。伸縮性もあるため、防水層がお家の動きに合わせることができ、ひび割れしにくいです。
デメリット
塗料のように塗って施工するので、仕上がりが職人の腕によって左右されます。勾配のないベランダや屋上では防水層でわずかな傾斜を作って雨水を排水口へ流します。このわずかな傾斜を作るためには高い技術が必要です。また、ウレタン樹脂が乾燥し硬化するまで時間がかかるため、工期が3〜10日と長くなります。
ウレタン防水の施工方法は2つあります。1つ目は「密着工法」です。下地にそのままウレタン樹脂を塗る工法です。施工場所は新築や劣化が軽度な部分にのみ可能です。耐用年数は約10〜13年です。もう一つの施工方法は「絶縁(通気緩衝)工法」です。築年数が経過していたり、雨漏りをしている場合に絶縁工法で施工します。下地が含んだ水分を逃すようにする施工法です。